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"主体思想"を北朝鮮が使い始めた頃 -中朝関係の悪化していた時期について-

 「読者を選ぶという事は――資本家が顧客を選ぶのと質としては同じなんです
 この一文を、とあるブログのコメント欄で見かけた。
 正直、そのブログの記事は、どーでもいい内容だったが、このコメ欄の一文は良かった。
 「読者に分かりやすく書く」ということの、大安売りっぷり。そして、大安売りをする覚悟もなく、「分かりやすく書け」と言い募る人の多いこと



 五味洋治『中国は北朝鮮を止められるか』と言う本を読んでいて、いくつか、目に留まる。
 本書の論旨は、"中国と北朝鮮は決して蜜月の歴史じゃなくて、表面上は互いに良好的に繕いながら、結構対立しつつも決定的断絶だけは避ける関係をずっと続けてる"、といったものか。
 上記のようにまとめるとぜんぜん面白くないが、細部が面白かったりもする。



 例えば、文革期の60年代後半、中朝関係は悪化し、北朝鮮が自主路線を貫いた頃の話(第4章)。
 中国は、金日成を"反革命修正主義者"、"大富豪であり、帰属であり資本家である"と批判。
 北朝鮮はその報復として、朝鮮戦争で命を落した中国兵たちの墓(「中国人民義勇軍烈士霊園」)を、一夜にして取り壊し、毛沢東の息子・岸英の石碑も倒した。
 さらには、兵士を動員して、豆満江の真ん中に堤防を作り、中国側の田んぼや農家を水浸しにするという水害までも引き起こしている。
 ちなみに、"主体思想"を北朝鮮が使い始めたのも、この中国との葛藤が契機という話である。



 あと、「中国が韓国との国交を樹立したことが北朝鮮に強い失望感を与えた (略) 北朝鮮は中国の神経を逆なでするように台湾に接近する一方、密かに核開発の道を突っ走る。」と言う一文もある(第4章)。
 北朝鮮が、核開発に乗り出した背景の大きな要因は、間違いなく韓国の経済力の増進だろう。
 韓国は経済発展して北朝鮮を追い抜き、中国と国交を回復させてしまい、いまや、韓国の最大の貿易相手国は、中国(だったはず)。
 その後、中国は何とか北朝鮮に市場経済を導入しておとなしくなって欲しいが、北朝鮮にその気がない、と言う運び。
 こうして傍から見ると、北朝鮮はまるで拗ねた子供みたい、ではある。

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